第2号 (夏)「トマト寒天 ~そのままでも、サラダでもOK~」
眼科勤務の管理栄養士からみなさまへ、眼によい栄養素やレシピをご案内します。夏野菜といえば何を思い浮かべますか?ナス、かぼちゃ、枝豆、キュウリなど、色々な野菜が旬を迎えています。その中から、今回は「トマト」を主役に選んでみました。
西葛西・井上眼科病院
管理栄養士 中井剛
西葛西・井上眼科病院
管理栄養士 中井剛
● オススメレシピ 「トマト寒天 ~そのままでも、サラダでもOK~」
時間(目安) | 約10分 (冷やす時間を除く) |
難易度 | ★☆☆☆☆(やさしい) |
サラダに散らしたイメージ
材料(4人分)
トマトジュース(無塩)/太字》 | 400cc |
水 | 100cc |
粉寒天 | 4g |
顆粒コンソメ(ボイル用) | 小さじ1 |
青みの野菜(お好みの物) | 適量 |
お好みのドレッシング | 適量 |
栄養成分値(1人分) 7.7 kcal
たんぱく質・・・0.5g /脂質・・・0.1g
炭水化物 ・・・2.3g /塩分・・・0.2g
炭水化物 ・・・2.3g /塩分・・・0.2g
● 作り方
1
鍋に水、粉寒天、顆粒コンソメをいれ、混ぜながら加熱する。
2
沸騰したら、ふきこぼれない程度に火を弱め混ぜながら沸騰状態を3分程度維持する。(焦げ付きに注意)
3
粗熱を取ったところに、トマトジュース(常温)を加え混ぜ合わせる。適当な型に流し入れ、冷蔵庫で冷し固める。
4
固まったら切り分け、皿に盛り、青みを飾る。お好みで、ドレッシングやはちみつを掛けても良い。小さめに切って、サラダに散らすのもおすすめ。
● 今回は トマトに多く含まれる「リコピン」に注目しました。
リコピンとは・・・
「リコピン」はカルテノイドの一種で、トマト、すいかなどに多く含まる天然色素です。カルテノイドは抗酸化作用を持ち、活性酸素の過剰な発生を抑え、血流を改善する効果があります。簡単に言うと「血液をサラサラにする」ということです。活性酸素の発生を抑制するという事は老化防止に繋がりますので、加齢性の眼の病気の予防効果もあります。 また前号で紹介した「ルテイン」(ブロッコリー・ほうれん草・キャベツ・レタスなどに含まれる栄養素) との相互作用で、更に効果を発揮する事が明らかになっています。「リコピン」は、加熱調理した方が吸収が良いので、缶詰やジュースなどの加工品の利用をおすすめします!
「リコピン」が多く含まれる食品:トマト、スイカ、ピンクグレープフルーツなど
「リコピン」が多く含まれる食品:トマト、スイカ、ピンクグレープフルーツなど