【セミナー情報】公開セミナー「緑内障について」を開催いたしました
開催報告
新型コロナウイルスの新規感染者数が少しずつ減少傾向ではあるものの、今回も人数を制限して感染防止対策を講じ、井上理事長と清水院長より、緑内障の原因や症状、治療方法について講演いたしました。また、前回のセミナーから行いご好評いただいている、井上理事長と清水院長による個別の「医療相談会」も実施いたしました。ご希望の方へは「緑内障検診(自由診療)」を受けていただき、緑内障の早期発見にもつながるセミナーとなりました。
札幌・井上眼科クリニックでは今後も地域の皆さまとの関わりを大切にし、眼疾患や治療、予防法などの正しい情報をお伝えしてまいります。
今後の説明会開催情報はホームページや院内掲示、広報誌「井上眼科だより」で告知してまいります。是非ご参加ください。
《説明会開催情報はこちら》
セミナーご参加の方からのご意見・ご質問に、清水院長がお答えします!
眼が赤くなる原因はいくつかあります。痛みなどの症状がない場合は「結膜下出血」というものが一つ考えられます。白目の表面の結膜にある血管は非常に細いため、何もなくとも出血してしまうという病気です。特に見え方への影響はありませんが、治療方法はなく自然と吸収されるのを待つのみです。目のかすみや痛みやなどの症状がある場合は、角膜炎や虹彩炎というものが考えられ、こちらは治療をしないと視機能に影響を及ぼす可能性があります。ひとえに眼が赤いと言っても様々な病気が考えられますので眼科受診をおすすめします。
■緑内障の原因はストレス?遺伝?生活習慣?
ストレス、生活習慣が原因として医学的に証明されたものは明らかになっておりません。遺伝に関してはご家族に緑内障の方がいる場合は、通常よりも発症率が高いとの報告はあります。緑内障の発症原因に関してはまだまだ未解明なことが多くこれからの医学の発展に期待したいところです。
■白内障手術が目前に迫ってるが、もっと詳しく聞きたかった
今回は「緑内障」のセミナーであったため白内障のお話をできず申し訳ございませんでした。「白内障」のセミナーも行っておりますので、ホームページなどを参照いただければ幸いです。白内障手術に関して、もし疑問点などございましたら当院で目の状態を確認させていただいた上でご回答させていただきます。
※セミナーの開催情報は《こちら》をご覧ください。
■緑内障かどうか自分で簡単にチェックできる方法があれば知りたい
「緑内障チェックシート」というものが製薬会社などのホームページに掲載されております。自身で視野の欠損を確認するものではありますが、そこで発見された緑内障は進行した緑内障の可能性もあり、眼科での検査でなければ初期の緑内障までは発見はできません。早期発見が最も大事な疾患なのでやはり眼科機器を用いた正確な検査をおすすめします。
■白内障の予防方法
白内障の原因の大半は残念ながら加齢によるものです。医学的根拠がある予防方法はありません。しかし、糖尿病など他科の疾患が白内障の原因となることはあります。そのため眼というよりも運動や食事など健康的な生活を送ることや人間ドックでの検診などが何よりも白内障の予防になるといえます。
■失明する前の前兆
日本人の大半を占める「正常眼圧緑内障」であれば予兆はなく、見え方に異常を感じた時点で既に失明直前という場合もあります。そのため症状はなくとも定期的な眼科検診をおすすめします。
■緑内障の予防方法
厳密な意味では「緑内障」の発症を予防できる方法は見つかっておりません。しかし視野障害が生じる前段階である「前視野緑内障」の診断が最新の医療機器では可能となっております。その段階から治療を始めれば、視野異常がおきることを予防できる可能性はあります。
次回のセミナーもたくさんのご意見・ご質問をお待ちしております!