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先生の、見つめてきたもの │ Vol.14


今年4月に
西葛西・井上眼科病院の手術部長に
就任した渡邊先生。
これまでのキャリアや、
専門である網膜硝子体手術の
ことについて聞きました。

渡邊 恵美子(Emiko Watanabe)
西葛西・井上眼科病院手術部長
山形大学医学部卒、帝京大学医学部眼科学講座 病院准教授を経て、2024年4月より西葛西・井上眼科病院に手術部長として入局。
専門は網膜硝子体。


両親が勧める「教師」ではなく「医師」の道へ

小学生の頃までは体がとても小さく、病弱な子どもでした。近所の小児科の先生が、夜遅くでも診てくれたことを覚えています。医師を志したのは、高校生の頃。両親ともに教師で、私も将来は教師になることを強く勧められていました。でも、自分が教師に向いているとは思えなかったのです。教師以外の職業で「これなら両親が納得してくれそうだ」と思ったのが、医師でした。当時の高校生の短絡的な発想でしたが、今では医師の道に進んでよかったと思っています。

さまざまな疾患を診る眼科診療の面白さ

医学部に進み、診療科を選択することになったとき、自分に合っていそうだと感じたのが眼科・皮膚科・耳鼻科の3つ。その中から、最終的には眼科を選びました。眼は小さな臓器にもかかわらず、さまざまなタイプの疾患があります。そこに興味を惹かれたことと、眼科は亡くなる患者さまが少ないことも選んだ理由のひとつでした。
眼科医になりたての頃は、四六時中いろいろ考えては落ち込んでいました。治療の効果が十分に出なかったとき。治療がうまくいったと思ったのに、患者さまに納得していただけなかったとき。また、予想以上にいい結果が出て、自信過剰になっていたこともあります。今思えば、医師という仕事が自分の人生のすべてになってしまい、余裕がありませんでした。経験を積んだ今では、医師の仕事に冷静に向き合えています。「仕事は仕事」として割り切って考えるように心がけているんです。自分に余裕が生まれ、患者さまや日々の診療にも良い影響を及ぼせていると感じています。
眼科医を長く続けてきて、ほとんどの疾患は診療の経験があります。眼科一般を診ていますが、特に専門としているのが網膜硝子体手術です。無駄な操作や手技を入れずに、適切に手術を終了できたときは、一流の作品を作り上げたような充実感があります。一方、常に平常心で集中している必要があるのが難しいところでしょうか。

患者さまと向き合い、寄り添う診療を

西葛西の溝田院長にお声がけいただき、今年4月に井上眼科に入局しました。眼科全般の診療と、専門である網膜硝子体手術を主に担当しています。患者さまと向き合うときは、その方が一番気になることに寄り添うようにしています。患者さまが満足できる治療効果が困難なとき、慢性の疾患で長期の治療が必要なときは、特に丁寧に説明することを心がけています。病院通いはつらいですが、患者さまが少しでも安寧な気持ちで病気と向き合えるよう、スタッフと共に応援し、サポートしてまいります。
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