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先生の、見つめてきたもの │ Vol.13


今年4 月より札幌・井上眼科クリニックの
院長に就任した酒井先生。
これまでのキャリアや、
院長としてどのような病院づくりを
目指すのかを聞きました。


酒井 正人(Masato Sakai)
札幌・井上眼科クリニック院長
2013年札幌医科大学医学部卒。北海道大学病院、KKR札幌医療センター眼科部長、手稲渓仁会病院、時計台記念病院などを経て、2024年4月より札幌・井上眼科クリニック院長に就任。専門は網膜硝子体。

人の役に立てるやりがいのある仕事を

子どもの頃から運動が好きで、休み時間や放課後に、友人とサッカーをするのが楽しみな小学生でした。中学校ではバスケットボール部に所属し、練習漬けの日々。さらに部活の後に、近くのスキー場へナイターを滑りに行ったりもしていましたね。その頃、疲労骨折で病院を受診したことがあり、それが医師という職業を意識した最初のきっかけだったように思います。具体的に将来の職業として意識したのは、大学受験が近づいてきた高校生の頃でした。医師を目指すようになった理由は、人の役に立てるやりがいのある仕事だと思ったからです。周りにも医師を目指す友人がいて、お互いに刺激し合いながら勉強に励み、医学部に入学しました。

繊細な手術を必要とする眼科の魅力

医学部を卒業後、初期研修医として働きはじめ、手術をして患者さんを治せる外科系の診療科に惹かれるようになりました。外科、産婦人科、整形外科などを回り、最終的に眼科への入局を決めました。元々細かい作業が好きだったので、繊細な操作が要求される眼科の手術が自分に合っていたのだと思います。「見えない状態から見えるように治す」という機能再建ができるところも、眼科の大きな魅力だと感じました。

眼科一般を広く診ますが、専門は網膜硝子体という分野です。網膜という神経組織を直接扱うため、眼科の中でも特に繊細な手術が必要とされています。難易度の高い手術もありますが、放っておくと失明してしまうような状態を手術で救えることは、非常に魅力的だと思います。

今では薬物治療もどんどん進歩しており、以前は失明していたような病気でも、かなり視力を保てるようになってきています。眼科医療は目覚ましいスピードで進歩していますが、それでも全ての患者さまを救えるわけではありません。難治症例に対して手術をしたものの、最終的に視力を失ってしまったときなどは、非常に悔しい思いをしますし、患者さまに対しても申し訳なく思います。だからこそ、日々勉強を続け、より良い医療を提供していきたいです。

北海道の地で、患者さまファーストの医療を

井上眼科には、今年の4 月に着任しました。北海道の各地の病院で勤務してきた経験を活かして、幅広い眼科疾患を診療し、患者さまファーストの医療を提供したいですね。日帰り網膜硝子体手術や難症例の白内障手術にも対応していく予定です。
また、北海道は医療のアクセスに恵まれない方も多いです。患者さまそれぞれが、地理的・経済的・社会的な背景に合わせた治療を選択できるよう、よくお話を聞いて、こちらからご提案することを心がけています。

目が見えなくなるというのは大変な不安が伴うと思います。患者さまの声をよく聞き、一緒に治療に向き合いますので、不安があれば何でもご相談ください。

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