Vol.132【新病院10周年インタビュー】西葛西・井上眼科病院/溝田淳院長「患者さまに寄り添う医療を目指して」
西葛西・井上眼科病院は、現在の地に新病院を開院してから、今年10周年を迎えました。地域に根差し、患者さまの眼の健康を守り続けて10年。これまでの歩みや、これからの病院の取組みについて、溝田院長にインタビューしました。
患者さまに向き合い寄り添う頼りになる存在として
1991 年、当院が開院、その後、近隣に2 つのクリニックが開設されました。2015 年3 月に、現在の場所に新病院が誕生。今年はリニューアルして10年という節目の年です。2 年前、院長に就任した際の第一印象は、「江戸川区の眼科医療を支えている大きな病院」で、それは今も変わっていません。当院の患者さまは、地元江戸川区の方が大半ですが、東西線沿線ということで、千葉県(浦安市、市川市、船橋市など)からの通院も見られます。江戸川区の人口は約69 万人(2025 年2 月現在)。すべてではありませんが、地域の皆様のあらゆる眼疾患に対応できる頼りになる存在でなければと常々、考えています。
そのための取り組みとして、一般眼科外来の他に当院が得意とする網膜硝子体外来、緑内障外来、コンタクトレンズ外来などの専門外来を開設しています。2019 年には、日本の眼科病院として初めて運転外来も開設。眼科疾患の啓発に加えて、当院の取り組みが全国の医療機関にとって少しでもお役に立てればと思っています。また、江戸川区は子どもの人口も多いことから、近視や遠視、眼位異常などの小児眼科外来をさらに拡充していくつもりです。すべての治療において患者さまと意思疎通をはかりながら病院としてより良い治療の提供・提案を行い、専門医の紹介、地域医療機関との連携も行っています。
私が眼科医となって20 年以上。その間、多くの先輩や同僚、勤務先で学び得たことは、患者さまのことをしっかり考えること。つまり、当院グループの基本理念でもある「患者さま第一主義」です。時には解決が難しい疾患を目の当たりにすることもあります。そのような時でも、患者さまとしっかりと向き合って話し合うこと。そして、難しさを解決すべく勉強や研究を惜しむことなく続けて治療を進めていくことが大切だという考えです。それが、自身のモチベーションやスキルアップにもつながっていきますし、その想いは当院のスタッフにも伝わっていくと信じています。眼科医としての技術以上に、まずは患者さまのことを考え、想いに寄り添えるかどうか。そこに医師としての基本がありますし、技術は経験を重ねることで蓄積されていくと私は強く思っています。
そのための取り組みとして、一般眼科外来の他に当院が得意とする網膜硝子体外来、緑内障外来、コンタクトレンズ外来などの専門外来を開設しています。2019 年には、日本の眼科病院として初めて運転外来も開設。眼科疾患の啓発に加えて、当院の取り組みが全国の医療機関にとって少しでもお役に立てればと思っています。また、江戸川区は子どもの人口も多いことから、近視や遠視、眼位異常などの小児眼科外来をさらに拡充していくつもりです。すべての治療において患者さまと意思疎通をはかりながら病院としてより良い治療の提供・提案を行い、専門医の紹介、地域医療機関との連携も行っています。
私が眼科医となって20 年以上。その間、多くの先輩や同僚、勤務先で学び得たことは、患者さまのことをしっかり考えること。つまり、当院グループの基本理念でもある「患者さま第一主義」です。時には解決が難しい疾患を目の当たりにすることもあります。そのような時でも、患者さまとしっかりと向き合って話し合うこと。そして、難しさを解決すべく勉強や研究を惜しむことなく続けて治療を進めていくことが大切だという考えです。それが、自身のモチベーションやスキルアップにもつながっていきますし、その想いは当院のスタッフにも伝わっていくと信じています。眼科医としての技術以上に、まずは患者さまのことを考え、想いに寄り添えるかどうか。そこに医師としての基本がありますし、技術は経験を重ねることで蓄積されていくと私は強く思っています。
手術件数は全国トップクラス。
最新機器の導入と技術研鑽を継続
当院スタッフは150 名超、専門分野を持つ眼科医も多く勤務しています。スタッフの多さもさることながら、眼科医が仕事に集中できるようサポートする優秀なメディカルスタッフの存在も特長の一つです。患者さまを中心にそれぞれの専門分野を駆使し、最適な治療を行っていくチーム医療、チームワークが機能していると自信を持っています。
手術や治療に必要な機器についても、最新機種を積極的に導入するようにしています。最近の手術機器は使いやすくなっていて、“ スペシャリストだけが使える特別なもの” は少なくなってきています。機械の進歩によって幅広い診療ができるようになったと実感していますので、若い医師でも使いながら経験を積み重ね、スキルアップしています。また、当院の手術件数は年間白内障3,500 件以上、網膜硝子体手術1,000 件以上。ともに日本でも有数の実績を誇ります。この経験と実績を踏まえ、これからも質の高い手術を提供してまいります。
手術や治療に必要な機器についても、最新機種を積極的に導入するようにしています。最近の手術機器は使いやすくなっていて、“ スペシャリストだけが使える特別なもの” は少なくなってきています。機械の進歩によって幅広い診療ができるようになったと実感していますので、若い医師でも使いながら経験を積み重ね、スキルアップしています。また、当院の手術件数は年間白内障3,500 件以上、網膜硝子体手術1,000 件以上。ともに日本でも有数の実績を誇ります。この経験と実績を踏まえ、これからも質の高い手術を提供してまいります。
働きやすい環境を整えることも地域医療の貢献につながっていく
溝田淳院長
1984年千葉大学医学部。帝京大学眼科学講座主任教授など
を経て2023年に西葛西・井上眼科病院院長就任。
眼科疾患における地域の基幹病院として、今後、当院が取り組みたいことはいくつかあります。まずは、スタッフの体制強化です。患者さまに丁寧でより質の高い医療を提供するためには、医師やスタッフの充実を図りたいと思っています。そのために院長として考えていることは、スタッフにとって働きやすい環境であり、長く勤めたいと思える職場にしていくこと。そして、スタッフ間の仲違いがなく、風通しの良い組織となるよう様々な制度も整備していくつもりです。
提供する医療については、最新の治療はなるべく早期に取り入れていき、当院の眼科医も対応できるようにしていきたいです。最近、レーシック、ICL(眼内コンタクトレンズ)など近視治療に関する自由診療のニーズも高くなってきています。お茶の水をはじめグループ全体で連携して、患者さまの要望にお応えできたらと考えています。
手術件数がすべてではありませんが、患者さまの病院選びの参考になればと考えております。ですから、手術件数もこれまで以上に増やしながら、全国トップクラスを目指していきます。これからも頼りになる地域の眼科病院として、患者さまにしっかりと向き合っていきます。そのために最先端の医療を追求しながら、質の高い医療の提供に向けて努力を重ねてまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
提供する医療については、最新の治療はなるべく早期に取り入れていき、当院の眼科医も対応できるようにしていきたいです。最近、レーシック、ICL(眼内コンタクトレンズ)など近視治療に関する自由診療のニーズも高くなってきています。お茶の水をはじめグループ全体で連携して、患者さまの要望にお応えできたらと考えています。
手術件数がすべてではありませんが、患者さまの病院選びの参考になればと考えております。ですから、手術件数もこれまで以上に増やしながら、全国トップクラスを目指していきます。これからも頼りになる地域の眼科病院として、患者さまにしっかりと向き合っていきます。そのために最先端の医療を追求しながら、質の高い医療の提供に向けて努力を重ねてまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
数字で見る
10年の軌跡
「患者さまに優しい病院」をモットーに掲げて歩んできた10年。多くの方に支えられ、地域医療に貢献してまいりました。患者さま一人ひとりに寄り添い、どのような医療を心がけてきたか。日々の積み重ねを病院の数字から紐解いてみました。
外来118万人
地域に頼られる病院を目指して
新病院は、どなたでも快適に通院できるよう、ユニバーサルデザインを積極的に取り入れ、最新の設備を備えた施設として誕生しました。一般眼科に加え、小児眼科やコンタクトレンズ外来、各疾患に特化した専門外来を併設。ファミリー層の多い江戸川区エリアにて、赤ちゃんから大人まで幅広い世代の目の健康を支えてきました。
音・光・感触などを活用し「人の感覚で分かるユニバーサルデザイン」を導入。快適性やデザインが高く評価され、医療福祉建築賞などを受賞しました。
手術4.6万件
眼科手術の基幹病院として
江戸川区を中心に23区東部・千葉エリアの急性期治療・高度な手術を提供してきました。白内障の手術はこの10年間で3.2万件以上を執刀しています。また、高度な技術が求められる網膜硝子体の手術は年間1,000件ほど行い、井上眼科病院グループの「網膜硝子体センター」として、すぐに手術に対応できる体制に。実は日本トップクラスの実績を誇ります(※)。
※厚生労働省「DPC 導入の影響評価に関する調査」
※厚生労働省「DPC 導入の影響評価に関する調査」
西葛西はグループでいち早く3D 手術システムを導入するなど、常に最新機器を導入して、難症例の手術に対応してきました。
入院6.9万人
患者さまに優しい病院として
眼科病院として32床の病室を完備。現在では年間6,000人以上の患者さまが入院されています。「見えにくさ」をよく理解したメディカルスタッフが、術後の健康管理や入院生活のサポート、入院に関するご相談に応じています。患者さま一人ひとりに寄り添い、安心して治療を受けられる環境づくりに努めています。
長期入院の方も快適に過ごして頂けるよう、入院スペースは広めに作られました。
アート作品
西葛西の病院には数々のアート作品もあるんです!
①成田空港や東京ミッドタウンなどのアート作品を手掛ける和紙インテリアデザイナーの堀木エリ子氏による作品。巨大なオリジナルの和紙で制作されました。
『光彩』/堀木エリコ氏
②代表作に十和田市現代美術館のロゴやホテルオークラ東京のタイル作品などがある東泉一郎氏が制作。すりガラスの中に波のイメージや海の生き物などが描かれています。
『海の生き物』/東泉一郎氏
③鹿島建設や池袋のサンシャインシティ ・ アルパなどのロゴを制作するグラフィックデザイナーの三浦滉平氏と小児の患者さまとの共同作品
『ぼく・わたしのすきな うみのいきもの』/三浦滉平氏・小児の患者さま