円錐角膜治療(クロスリンキング)
● 円錐角膜とは
初期は通常の近視や乱視のように、眼鏡やソフトコンタクトレンズで視力を矯正することが可能ですが、進行するとハードコンタクトレンズ以外での視力矯正が難しくなります。さらに進行すると、視力が著しく低下し、角膜移植が必要になることもあります。10~20代の進行が速い時期のクロスリンキングによる進行抑制治療が有効とされています。
● 円錐角膜の疑いがある方の特徴
- よく目をこする癖がある
- アレルギー疾患(花粉症、ぜんそく、アトピーなど)がある
- メガネやコンタクトレンズをしても視力が出ない
- 近視、乱視が進んでいる、すぐに進む
- 物が二重に見える
- 睡眠時無呼吸症候群である
- メガネの度数が頻繁に変わっている
- 家族の中に円錐角膜の人がいる
● 手術方法
1. 点眼麻酔をします。
2. リボフラビン(ビタミンB2)を10分間点眼します。
3. 紫外線を照射します。
4. 保護用のコンタクトレンズを装着します。
当院の角膜クロスリンキング Avedro KXL®
● クロスリンキングの適応
適応となる方
・角膜の厚さが規定値以上である方
不適応な方
・角膜に混濁がある方
・角膜の厚さが規定値以下の方
・「再発性上皮障害」や「ヘルペス性角膜炎」がある方
・妊娠中・授乳中の方
● 注意事項
・10年以上の長期予後は、不明な点があります。
・ごくまれに角膜に濁りが生じたり、角膜内皮細胞に障害が出る可能性があります。
・すべての方で、円錐角膜・エクタジアの進行が完全に抑えられるわけではなく、治療しても進行する方もいます。
・手術後、数日間痛みが出る場合がもあります(ゴロゴロする、しみる、涙がでる)。
手術までの流れ
1. 説明
2. 手術
3. 手術後の検診
4. 経過観察
5.手術後の注意事項
- 手術後は翌日、1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月に検診が必要です。(1ヵ月以降、円錐角膜外来で経過観察となります)
- 入浴・洗髪・洗顔は手術翌日の診察後に可能になりますが、眼に水が入らないように注意が必要です。
- スポーツは1週間後(水泳や激しいスポーツは1ヵ月後)から可能です。
- お仕事は翌日から可能ですが、眼にゴミが入りやすい場所や、人込みに行かれる場合は、眼にゴミなどが入らないように充分に注意してください。
- 術後の状態によって、しばらくはお仕事に支障が出る場合があります。
手術料金
術式 | 料金(両眼) | 料金(片眼) |
角膜クロスリンキング | 330,000円 | 165,000円 |
お支払いについて
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当院は「円錐角膜研究会」の提携施設です。専門医の診断のもと、コンタクトレンズによる治療や手術による治療などの治療方法を決めてまいります。円錐角膜治療のご予約、お問合せは屈折矯正外来までご連絡ください。
※円錐角膜研究会の詳細はこちらをご覧ください。